徳島文学協会

文学賞に挑戦

自分の書いた小説が本になる!そんなことできるはずがないと諦めていませんか。作家になるのに年齢や性別は関係ありません。小説を書いたことがなかったという方でも、いちから学び、文学賞に応募し、夢を叶えた人もいます。諦めずに書き続け、文学賞に挑戦し続けることが大切です。当協会では皆さまのチャレンジを全力でサポートしています。

会員の方が学べる小説講座や個人指導をご用意しています。

受賞者からのメッセージ

幻冬舎純文学小説コンテスト

幻冬舎純文学小説コンテスト 大賞
菊野 啓 さん

徳島新聞朝刊12月15日掲載記事より

受賞発表が掲載されたHPと菊野啓さん
電子書籍

携帯電話も持たない原始人の私が、電子書籍出版だって、人間六十年近くも生きておれば、面白おかしいこともあるもんだ。お金まで払っていったいどんな人が、どこでどんなふうに読んでくれるのだろう、そんなことを考えているとついニヤけてしまう。大賞に選んで下さった幻冬舎ルネッサンス新社の方々、本当にありがとう御座います。ささやかな夢をひとつ叶えることが出来ました。
それと日頃から懇切丁寧な御指導を戴いている、徳島文学協会の佐々木義登先生はじめ合評会メンバーの皆さん、いつも拙作をボロクソに御批評下さり、心よりお礼申し上げます。落ち込んでしばらくはパソコンの前に座る気にならないこともありましたが、おかげさまで何度も書き直す習慣がつきました。今回の受賞作もその結果として生まれた作品です。私のようにセンスも文才もない者は、脳の筋肉で書くしかありません。筋肉は使わなければすぐに衰えてしまいます。無理にでも書き続けながら、持久戦に持ち込むより外に道はないのです。いつかすごいのが書けると信じて、これからもへたくそな小説をいっぱい書いてゆきます。
そう長くはない人生で、寝食を忘れて打ち込めることを見つけられて幸せです。身体を鍛えて健康に留意しながら、せめてあと三十年はやりたいと思っています。ですので皆様、どうか応援してやって下さい。初めて出した本がたくさん売れてくれると励みになります。それで儲けた印税は、世のため人のために手弁当で頑張っている徳島文学協会に寄付させて頂きます。決して私腹を肥やしたりは致しません。ですからぜひ百万部くらいマウスをポチッとやって頂けると嬉しいです。
ただし、公序良俗に反するイカれたエログロ小説で御座いまして、眉を顰められるであろうことは寸毫の疑いもありませんが、それはこんなものを世に出した幻冬舎の方々の責任ですので、クレームは全てそちらへお願いします。ちなみに自分では電子書籍購入のやり方がいまひとつよくわかりません。専用のアプリをどうのこうのというのでめんどくさくなりました。いらちなのでインターネットは苦手なのです。やっぱり本は紙のもんですね。ではどうぞよろしくお願い申し上げます。

大阪女性文芸賞

第35回 大阪女性文芸賞
久保 訓子 さん

鐘 第30号(2018/2/25発行)掲載 受賞作 『かたわれ』

審査員の中沢けい先生と町田康先生と共に
受賞エッセイ

佐々木先生の講座を初めて受講したのは何年前だったのか忘れてしまいましたが、創作にあたっての真摯な心構えを聴いて衝撃を受けたことを忘れることができません。
ある日、やっと一作を書いて先生に見せると、「こんな悪文読んだことがない。ほら主語と述語が捩じれているでしょう、ここも、ここも。それに人物を図式化してはいけない。この背景は香川県のイルカランドでしょう、パンフレットの中に既成の人物を歩かせているだけだ」と。そして次作を持っていくと、「リアリティーも書いている人の熱情も感じられない。この手のものに一人称の語りとは」とまた。その間に藤代さんが受賞し、若い高田さんが受賞し、私に存在価値などないような気がしていました。そうして、三作目に提出したものについては、ひょっとしたら可能性があるのではないか、といってくれました。この度受賞することになった作品の元です。
しかし、これもうまく纏まらず、何度捨ててしまおうと思ったかしれないのですが、その都度先生から、「久保さん、もうこの先はないと思いなさい」といわれ、先はないという言葉の恐ろしさにだけ一年半もの間推敲に推敲を重ね続けました。最後に先生は、「これはきっといける」と初めて褒めてくれたところ、念願の大阪女性文芸賞を受賞していました。
小説を書くことは作品を認めてくれる人を探すことでもあるといいますが、書いたものを責任をもって否定してくれる人を探すことでもあるように思います。習作が褒められる域にあるなどまずあり得ないからです。信頼関係が伴います。私は佐々木先生に褒められると、髪を短く切り過ぎた時のように首のあたりがすうすうして自分ではない様です。でもつい先日提出した作品について、「哲学がない、浅い、意味がわからない、最後にオチを付けない」などとまた先生の言葉が飛んできたので、やっと心が落ち着きを取り戻して、寒風の扉を開けるような境地に戻ったものです。

三田文学新人賞

第23回 三田文学新人賞 佳作
髙田 友季子 さん

三田文學 No.129(2017年春季号)掲載 佳作 『乾き』

三田文學新人賞授賞式 青来有一先生と共に
受賞の言葉

二十代の前半、何もできない自分が嫌だった。同世代の若者たちの輝かしい活躍を目にしては苛立っていた。焦りから築き、八つ当たりの末に壊した人間関係もあった。
二十代の終わり頃から、ものを作ることでその気持ちを消化できるようになった。決して戻りたいとは思えないあの日々の中、私を創作に繋げてくれた人たちに出会えたのは幸運だったと思う。最初は小説ではなかった。けれど言葉を繋げていくうちに、物語を書きたいと思うようになっていた。
三十歳になって初めて、長い話を書いた。社会から必要とされない人たちの、底に沈んでいくような生活を描きたいと思っていた。書き直しを重ね、原稿用紙八十枚足らずの作品に一年をかけた。佐々木先生のご指導と、協会の皆さんの存在がなければこの作品はできなかった。本当に感謝したい。
投稿したことに満足していた作品は、思いがけず三田文学新人賞の最終選考に残った。振り返ると、この通知の封書を受け取った時が一番素直に嬉しく感じられたと思う。
最終的に佳作を受賞した。受賞後は皆、次の作品が大事だと言う。その通りなのだと思う。きっと私が期待するほど人は私の次作を待ってはいないし、出したところで厳しい目を向けられるだろう。世界は甘くない。けれど私が描きたいと思うのは、そのような世界で遣る瀬無い思いを抱かせる事象であり、人々なのだ。ちょうど十年ほど前の私が足掻いていた日々のように。
今はただ入り口に立っているに過ぎない。それでも以前の私がいた場所より、少しは前に進んでいるはずだ。物語る言葉が私に新たな景色を見せる。その可能性を信じて、これからも小説を書いていきたい。

三田文学新人賞

第22回 三田文学新人賞 佐伯一麦奨励賞
藤代 淑子 さん

三田文學 No.125(2016年春季号)掲載 佐伯一麦奨励賞 『あるく女』

三田文學新人賞授賞式 佐伯一麦先生と共に
出会いに感謝

昨年、幸運なことに第22回三田文学新人賞の佐伯一麦奨励賞を授賞しました。授賞式会場は有名な作家や著名な方々が多く集う華やかな場で、その方々から作品の評価をいただきました。懇親会では著名な方々が気安く声をかけてくださり、カメラにも納まって、夢のようなひと時を享受いたしました。
6年前、友人に誘われて意欲のないまま小説入門講座に参加しました。人称の使い方や構成など基本から学び、創作した初めての作品は子どもの頃の記憶が下地になっています。原稿用紙5枚がなかなか書けなくて、前途多難な道に入ったと思いました。そして書き直しの連続に、文学は才能の世界かもしれないと落ち込みました。それでも少しずつ、書くことが楽しくなってきて、教室での合評や先生の直接指導に気を取り直して書き続けました。同じ課題で書いた他の人の作品に刺激されるとモチベーションが上がります。講義で文体や文章作法とかの知識が増えましたし、自分が取り組んでいる作品に役立つ本の指導もありました。小説講座で共に学んできた人たちも腕を上げていて、受賞に近い方が何人もいます。
今、小説・創作に興味のある方にお伝えしたいことは、一人で書くことも可能ですが、できれば目指す人たちと切磋琢磨し、プロの指導を仰ぐことが上達への道だと思います。人は道を選びながら生きていく。何気なく耳にしていた言葉ですが私の心に響きます。あの日、小説講座に入ったことで文学の道に進み、希望が生まれたのです。素晴らしい可能性に向かって、徳島文学協会で一緒に学んでみませんか。

主な文学賞

文学賞は大きくわけると、純文学系とエンターテイメント(大衆小説)系に分かれます。純文学とは、言葉の表現を重要視した芸術性の高い作品。逆にエンタメと呼ばれる大衆小説はストーリーを重視し、読者に感動や痛快感を与える作品と言えます。また、文学賞には中央の出版社等が主催するものと、地方の特色を生かした作品や、在住者やゆかりのある人でないと応募ができないといった地方文学賞があります。

※賞の開催の有無、応募枚数や締切は、確定されたものではありません。
必ず公式サイトをご覧になってお確かめください。

純文学系

新潮新人賞(新潮社)
◎400字詰70枚~250枚 ◎3月末日締切
http://www.shinchosha.co.jp/prizes/shinjinsho/

文藝賞(河出書房新社)
◎400字詰100枚~400枚 ◎3月末日締切
http://www.kawade.co.jp/bungeiaward.html

すばる文学賞(集英社)
◎400字詰100枚~300枚 ◎3月末日締切
http://subaru.shueisha.co.jp/bungakusho/index.html

文學界新人賞(文藝春秋)
◎400字詰70枚~150枚 ◎9月末日締切
https://www.bunshun.co.jp/mag/bungakukai/bungakukai_prize.htm

群像新人文学賞(講談社)
◎400字詰70枚~250枚 ◎10月末日締切
http://gunzo.kodansha.co.jp/awards

三田文学新人賞(慶應義塾大学/三田文学会)
◎400字詰100枚まで ◎10月末日締切
http://www.mitabungaku.jp/shinjin.html

太宰治賞(筑摩書房/三鷹市)
◎400字詰50枚~300枚 ◎12月10日締切
http://www.chikumashobo.co.jp/blog/dazai/

地方文学賞

徳島新聞 阿波しらさぎ文学賞
◎400字詰15枚まで ◎6月10日締切
http://www.t-bungaku.com/shirasagi/index.html

大阪女性文芸賞(大阪女性文芸協会)
◎400字詰80枚まで ◎5月末日締切
http://www2.odn.ne.jp/~ojb/bungeisyo.html

内田百閒文学賞(岡山県/岡山県郷土文化財団)
◎400字詰20枚~50枚 ◎5月末日締切
http://www.o-bunka.or.jp/aword.html

さきがけ文学賞(公益財団法人さきがけ文学賞渡辺喜恵子基金)
◎400字詰100枚~150枚 ◎6月末日締切
http://www.sakigake.jp/a/bungaku/entry.jsp

坊っちゃん文学賞(松山市/坊っちゃん文学賞実行委員会)
◎400字詰80枚~100枚 ◎6月末日(隔年)締切
http://www.bocchan.matsuyama.ehime.jp/

林芙美子文学賞(北九州市/北九州市立文学館)
◎400字詰70枚~120枚 ◎9月中旬締切
http://www.kitakyushucity-bungakukan.jp/award/award_cat/hayashi/

とくしま文学賞 小説部門(徳島県/徳島県立文学書道館)
◎400字詰50枚まで ◎9月末日締切
http://www.bungakushodo.jp/

やまなし文学賞 小説部門(やまなし文学賞実行委員会)
◎400字詰80枚~120枚 ◎11月末日締切
http://www.bungakukan.pref.yamanashi.jp/prize/

エンターテイメント系

創元 SF 短編賞(東京創元社)
◎40字×40行換算10枚~25枚 ◎1月初旬締切
http://www.tsogen.co.jp/award/sfss/9th/#awardKitei

小説現代長編新人賞(講談社)
◎400字詰250枚~500枚 ◎1月末日締切
http://shousetsu-gendai.kodansha.co.jp/prize/

新潮エンターテインメント大賞(新潮社/フジテレビ) 
◎400字詰250枚~400枚 ◎2月末日締切
http://www.shinchosha.co.jp/prizes/entertainment/

小説すばる新人賞(集英社)
◎400字詰200枚~500枚 ◎3月末日締切
http://syousetsu-subaru.shueisha.co.jp/award/

オール讀物新人賞(文藝春秋)
◎400字詰50枚~100枚 ◎6月中旬締切
https://www.bunshun.co.jp/mag/ooruyomimono/ooruyomimono_prize.htm

ポプラ社小説新人賞(ポプラ社)
◎400字詰200枚~500枚 ◎6月末日締切
http://www.poplar.co.jp/award/award1/index.html

野性時代フロンティア文学賞(フジテレビジョン/角川書店)
◎400字詰200枚~400枚 ◎8月末日締切
http://shoten.kadokawa.co.jp/contest/frontier/

女による女のための R-18 文学賞(新潮社)
◎400字詰30枚~50枚 ◎10月末日締切
http://www.shinchosha.co.jp/r18/guide.html

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